中山雅史
感動しすぎて、嬉しすぎて涙が出る。
私がそれを初めて経験したのが、2002年日韓共催ワールドカップ。グループリーグ2試合目のロシア戦。
学校の(本来は用途が違うであろう)大大大スクリーンに、背番号10番、中山雅史が映った瞬間。
ここまで盛り上っているスタジアムは初めて見たかもしれません。
本当に、言葉で表せないほどの大きな歓声。
中山がピッチを踏みしめた瞬間、なんてすごい選手なんだろう・・・と、半ば放心状態でした。
こんなにまで日本中のサッカーファンに愛され、期待される選手は他にいるはずはない、と。
今、その鮮明な記憶を呼び起こすだけでも鳥肌が立つくらい衝撃的でした。
そして、2003年11月16日。ジュビロ磐田vs東京ヴェルディ。
Jリーグの優勝争いが、今だかつてない大混戦だったとき。
前日、優勝争い最前線の浦和・FC東京・横浜がそろって負け、ジュビロは首位ヴェルディとの直接対決。
しかも、ゴンちゃんが何ヶ月もの前線離脱を経て、ベンチ入り。
もう、ジュビロに「勝って首位に立ってください」と言わんばかりの舞台。
試合前の練習に中山が登場したときからゴンゴールのコール。
試合は前半に平本に先制されてしまったものの、なぜか、全然負ける気がしませんでした。
そして、後半30分過ぎ。
ついに中山雅史が復活!!!
ユニフォーム姿でピッチサイドで待機していた中山を見つけた時から、スタンドは中山コール。
それまでおとなしかったサポーターも、一気にみんな立ちあがり、私は感動のあまり涙・・・。
味の素スタジアムは一気にヤマハスタジアムへ(笑)。本当に、ホームでした。
その直後のFKでグラウが同点弾を決めると、西野のシュートが相手DFに当たってオウンゴール!
中山がピッチに現れただけでアウェーがホームになり、流れがジュビロにきて、たったの10分で逆転。
しかも一気に首位奪還。
選手だけでなく、観客までも奮い立たせ、完全にスタジアムの雰囲気を変えてしまう選手。
これぞ、生きる伝説、中山雅史。
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